【初期研修医・内科医】内科救急のおすすめ参考書5冊

【初期研修医・内科医】内科救急のおすすめ参考書5冊

この記事では内科救急の診療に自信がつく参考書を5冊紹介します。

これは、200冊超の医学書を自宅に保有する内科医夫婦(血液専門医・リウマチ専門医)によるレビューです。
2人とも市中病院・大学病院で初期研修・後期研修を経験し、現在も研修医指導をしています。
若手医師がどんな疑問点を持って臨床をしているか、それを解決する本はどれかを理解したつもりで書きました。
不明点などあれば遠慮なくご連絡ください。よろしくお願いします。

目次

この記事で紹介する5冊

この記事で紹介するのは下記の5冊です。

  1. 動きながら考える!内科救急診療のロジック
  2. ビビらず当直できる内科救急のオキテ
  3. 帰してはいけない外来患者
  4. 症候別“見逃してはならない疾患”の除外ポイント
  5. 内科救急診療指針

①動きながら考える!内科救急診療のロジック

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本書は内科救急診療に関わる医師必携の本です、特に初期研修医が内科系当直に入るときに役立ちます。
主に内科救急での体の動かし方や考え方がわかります。

著者は、広島大学病院脳神経内科の松原知康先生 と、飯塚病院総合診療科の吉野俊平先生 です。

総論では、Primary surveyとSecondary surveyだけでなく、その前の救急車受け入れのPreparationや、pre-Primary surveyまで解説されています。

各論では、よくありそうなシナリオ7つ(主訴:呼吸困難など)を題材に、指導医と研修医のやり取りをとおして内科救急診療の実際を学べます。

日常診療全般に言えますが、最近はスマホや外来・病棟においてある参考書で調べれば、必ずしも覚えておく必要がある知識は必ずしも多くないです。
しかし、救急では調べている時間はないので、体の動かし方・条件反射的に考える訓練については身につけておく必要があります。

本書の内容を頭に入れ、繰り返し復習して実際の救急外来で動けるようにするのが良いでしょう。
すべて読んでも休日半日程度で読めるので、通読もおすすめします。

初期研修医の先生は、救急外来に本格的に入る前の早い段階で読むと救急外来での初動でテンパることが減りそうです。

②ビビらず当直できる内科救急のオキテ

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本書は内科救急の基本が学べる本です。

著者は、救急医で救急関連の多数の書籍を書かれている坂本 壮先生です。

頻度の高い疾患の非典型的症状をおさえる、など救急外来での基本的な考え方が学べます。

心筋梗塞、脳梗塞、大動脈解離など内科救急でごく一般的な疾患を、
外来への来院され、身体診察・検査を行い、治療を開始し、原因検索をする
ところまで掘り下げて説明してくれています。

非常に基本的なところから解説してくれているのでこれから救急外来を経験する前の医学生や初期研修医1年目に特におすすめです。

さっと通読できる(3-4時間程度)点もおすすめポイント

③帰してはいけない外来患者

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本書は内科外来でのred flag signを解説した本です。

本書の前半は、主訴ごとに見逃してはいけない徴候(red light)と安心できる徴候(green light)を説明しています。見開き2ページで見やすいです。

本書の後半は、ケースブックになっており、初学者が陥りがちな誤りを症例ベースで解説してくれています。こちらは研修医と指導医の対話形式になっておりすいすい読めます。

本書全体を通して読みやすさがおすすめポイントで、私はwalk-inの内科当直の患者さんが途切れた時間でちょくちょく読んで勉強していました。

救急外来を行う初期研修医だけでなく、はじめて内科外来をする専攻医も外来をする際に読んでもまた新しい発見があると思います。

④症候別“見逃してはならない疾患”の除外ポイント

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本書は重篤な疾患を見逃さないための鑑別診断を学ぶための本です。

編集は、総合診療領域で有名な徳田安春先生です。

症候別に鑑別診断を挙げ、重篤な疾患を除外するためのポイントを紹介しています。
これだけであればよくありそうな内容ですが、本書の特徴を挙げるとすると、

  • 掲載されている症候が40と比較的が多く、リンパ節腫大や黄疸、嗄声など他書であまり取り上げていない症候をカバーしている点
  • 診断エラー学という観点から、見逃してはいけない疾患を積極的に除外する方法に特化して書いてある点
  • 徳田先生が編集されているだけあって、救急というより総合診療、鑑別診断学の色濃い内容になっている点

が挙げられます。

救急外来では見逃してはいけない疾患から考えるとよく言われますが、じゃあ実際どう除外するのか、というのが書いてあります。

他のサイトなどでも書評が少ない本なのですが、個人的におすすめの本です。
学生時代に鑑別診断の勉強などをやっていた方はすんなり頭に入ってくると思います。

⑤内科救急診療指針

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本書は日本内科学会が公式で出版している内科救急の本で、JMECCの受講時に必要です。

学会が出している本であり、内容が標準的で幅広く内科救急疾患を扱っています。

昇圧薬、喘息発作時の薬剤の実際の投与方法も書いてあり実践的です。

内容的には日常診療でも役立つものなのですが、重い本なので持ち運びがしづらいのが玉に瑕です。

JMECCは救急診療や医学教育に興味があれば、継続的に指導側として参加し、インストラクター・ディレクターを目指すこともできるので、その際にも本書が教科書として役立ちます。
内科志望の先生は専門医取得にJMECC受講が必須になってくるようです。

総合内科専門医試験の出題内容にも本書が指定されており、試験勉強の際は内容を確認しておくのが良いかもしれません。

2022年に6年ぶりに改訂されました。

記事のまとめ

今回は5冊の医学書を紹介しました

  1. 動きながら考える!内科救急診療のロジック・・・通読して救急外来での動き方・考え方を叩き込む
  2. ビビらず当直できる内科救急のオキテ・・・内科救急で診る基本的な疾患を学ぶ
  3. 帰してはいけない外来患者・・・内科外来でのreg flag signを学ぶ
  4. 症候別“見逃してはならない疾患”の除外ポイント・・・鑑別診断、診断エラー学の観点から救急外来での症候を解説
  5. 内科救急診療指針・・・内科救急の公式テキスト、JMECCで必要
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この記事を書いた人

初期研修医や内科診療に携わる若手医師、医療従事者への日々の診療・生活の手助けになるような発信をします。
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