総合内科専門医試験の勉強法・おすすめ参考書・過去問

総合内科専門医試験 勉強法

この記事では総合内科専門医試験を受ける先生向けに、おすすめの勉強法を紹介します。
これは、内科医夫婦(血液専門医・リウマチ専門医)のうち妻の方が2022年実施の第30回総合内科専門医試験に合格するまでの記録です。具体的な試験対策から実際に受けてみた感想まで紹介しますのでご参考になれば幸いです。

目次

おすすめの勉強法

  1. 日本内科学会認定内科医試験・総合内科専門医試験/過去問集 第2集
  2. 生涯教育のためのセルフトレーニング問題と解説 第4集
  3. クエスチョンバンク 総合内科専門医試験 予想問題集 vol 1, 2
  4. ケアネットTC
  5. 非公式の過去問

日本内科学会認定内科医試験・総合内科専門医試験/過去問集 第2集


本書は日本内科学会が出版する公式の過去問集です。古いものだと情報がアップデートされず間違った知識を覚えてしまう可能性がより高いため、最新版(第2集)のものだけを使用しました。この本に記載されている問題は、とてもシンプルで分かりやすいものが多いため、実際に受験した感触からすると本番はもう少し難しい印象です。
ただ、試験の雰囲気をつかむため、試験勉強を始めたらまず初めに手を付けると良いと思います。

生涯教育のためのセルフトレーニング問題と解説 第4集


一つ目の過去問と同様、こちらの問題集も受験生であれば必須と思います。
2015-2017年のセルフトレーニング問題+新作問題が載っています。難易度は、総合内科専門医試験≦セルフトレーニング問題と言われています。この問題集をやりながら、参考書や各種ガイドラインで周辺知識を勉強するというのが王道の勉強法だと思います。
この問題集に追加して、2018年以降のセルフトレーニング問題は、目を通した方が良いと思います。

クエスチョンバンク 総合内科専門医試験 予想問題集 vol 1, 2

第1版と第2版の2冊とも購入しましたが、私は単純に時間が足りなかったため、1冊目しかできませんでした。時間があれば2冊目もやった方がより良いと思います。
まったく同じ問題が出た!ということはありませんが、公式問題集で網羅できていない部分の補強に使いました。

CareNeTV 総合内科専門医試験オールスター 長門流 内科専門医試験「出るズバッ!LIVE」2022

育児に忙しく机に向かう時間があまり取れなかったため、ビデオ聴講なら育児しながらでも勉強できると考えCareNeTVを試しに選択しました。これが予想以上に良かったです。
オールスターに関しては、口コミにあるように科によって評価にばらつきはありますが、非専門分野の勉強のとっかかりに役立ちました。1回20分程度と短いのも使いやすかったです。iPadで視聴しながら必要なスライドはスクショして保存し、他の問題集を解くときに見直しました。

出るズバは、同じ年の内科専門医試験対策用のものでしたが、総合内科専門医試験も視野に入れて作られていたため、参考にしました。出演者の長門先生が日経メディカルで「総合内科専門医試験直前!得点率を1割上げるためのエッセンス」という記事を書かれており、そちらと照らし合わせながら拝見しました。

内科医夫婦(妻)

“ダメ押し”というのも試験前にアップされ、最新のガイドラインの変更点を確認できました。

非公式の過去問

公式の過去問集は2018年しか載っていないため、最近の過去問に関してはインターネットにある過去に受験された先生方の書き起こしを参考にさせていただきました。

合格結果発表


9月11日受験で、12月初旬にメールで合否結果が返ってきました。

その他雑感

試験を受けるにあたり、他のブログ等も拝見しましたが、そこに良く登場していた「Quick Check」(イヤーノートを買うと付いてくる)は私には合わなかったため使用しませんでした。電車での通勤時間に勉強するのに丁度良いと言う先生もいたので、勉強スタイルに合わせて選べばよいと思います。

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また、専門外分野の知識を思い出すのに、学生時代使っていたTECOMのノートが意外と有用でした。
試験前や試験終了後は、Twitterでも情報収集もしていたのですが、日本内科学会が刊行している「内科救急診療指針2022」からも出題があったようです。今回私はそこまで手が回りませんでしたが、そもそも試験範囲にも含まれると明記されているため、本来は読んでいた方が良いのかもしれません。ただ、Twitter等を見ていてもここまでしっかり読み込んでいた受験生は少数の印象です。時間がゆるせば、の範囲だと思います。

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実際に受けてみた感想

実際の試験中、「あ、この問題見たことある!」という問題は、とても少数でした。結局、地道な勉強をするしかないのかなと思います。ただ、日々の診療の合間の限られた時間で対策するのは大変なので、上に挙げた問題集等を効率よく使って勉強するのが良いと思います。

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この記事を書いた人

初期研修医や内科診療に携わる若手医師、医療従事者への日々の診療・生活の手助けになるような発信をします。
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