【内科医・血液内科医】凝固線溶系・血栓止血学の参考書 おすすめ3冊 

【内科医・血液内科医】凝固線溶系・血栓止血学の参考書 おすすめ3冊

この記事では内科専攻医・血液専攻医向けに、おすすめの血栓止血学の参考書を紹介します。

これは、200冊超の医学書を自宅に保有する内科医夫婦(血液専門医・リウマチ専門医)によるレビューです。
2人とも市中病院・大学病院で初期研修・後期研修を経験し、現在も研修医指導をしています。
若手医師がどんな疑問点を持って臨床をしているか、それを解決する本はどれかを理解したつもりで書きました。
不明点などあれば遠慮なくご連絡ください。よろしくお願いします。

目次

この記事で紹介する3冊

この記事で紹介するのは下記の3冊です。

  1. しみじみわかる血栓止血 Vol.1 DIC・血液凝固検査編
  2. しみじみわかる血栓止血 Vol.2 血栓症・抗血栓療法編
  3. 臨床に直結する血栓止血学

①しみじみわかる血栓止血 Vol.1 DIC・血液凝固検査編

この本の役立つ場面

  • 凝固異常を診たとき
  • 血液専門医試験の試験前
  • DIC・血液凝固検査の勉強に

この本でわかるようになること

  • 血栓止血関連の検査結果の解釈
  • DICの分類・治療

本書はA5サイズの読みもの形式の本で、DIC、血液凝固検査の疑問を解決してくれる本です。

内科医夫婦(夫)

3-4時間あれば通読できる、読みやすい本です。

著者は、金沢大学の朝倉英策先生です。

内科医夫婦(夫)

金沢大学の血液内科のホームページは血栓止血学を中心に血液内科の勉強に役立つ記事が多数まとまっています。

本書は、血栓止血学の中でも特にDIC・凝固関連検査についてが記載されています。

DICは原疾患がさまざまでありどの診療科でも遭遇しうるものの、なかなか体系的に勉強する機会が少ない病態です。

本書では、原疾患ごとのDICの病態やそれに応じた治療戦略も載っています。

凝固関連検査の章では、おなじみの凝固系のカスケードを、
・PT,APTTが延長する病態の解説
・各凝固因子の半減期
など、臨床に役立つ情報とともに解説してくれています。

表紙は非常にゆるくとっつきやすい一方、内容はとても硬派で、読み応えのある本です。

対象も、医学生~血液専門医まで幅広く想定されている印象です。

内科医夫婦(夫)

血液専門医試験頻出のクロスミキシングテストもここで勉強できます。

②しみじみわかる血栓止血 Vol.2 血栓症・抗血栓療法編

①と比べて、血栓止血学・血液内科診療というよりは、循環器内科で診療することの多い血栓性病態(DVT、PE、ASO)抗凝固療法薬(アスピリン、ヘパリン、ワーファリン、NOAC)についての内容が中心となっています。

内科医夫婦(夫)

①と同じく、3-4時間あれば通読できる、読みやすい本です。

そのほか、血栓性疾患の例として、抗リン脂質抗体症候群についても詳しく載っており、同疾患を診察するリウマチ膠原病科の医師にもお勧めできます。

最後の項で、出血性素因および血栓性素因の症例が来たとき、金沢大学付属病院血液内科の血栓止血外来でどのような検査をしているかというものも載っており、日常診療でとても役立ちました。

③臨床に直結する血栓止血学

この本の役立つ場面

  • 凝固異常を診たとき
  • 血液専門医試験の試験前
  • 凝固についてわからないことがあった時に参照用
  • (血液内科医が他科から)血栓止血に関するコンサルトを受け、困ったとき

この本でわかるようになること

  • 血栓止血学全般

本書は血栓止血学を学ぶ、また専門とする臨床医の手助けとなる辞書的な本です。

著者は①、②で紹介した朝倉英策先生です。

内科医夫婦(夫)

①、②と比べると専門的な内容も多く、やや血液専門医向けの印象です。

凝固異常は血液専門医でも(専門的な施設での勤務する場合を除いて)診察する機会は限られます。

一方で他科からのコンサルトされる頻度は意外と高く、経験的に返答することが難しい分野でもあります。

本書では凝固関連の問題を解決するための辞書的な役割を果たしてくれます。

血液専攻医、専門医、血栓止血学に興味のある初期研修医、内科専攻医向けの本といえます。

内科医夫婦(夫)

日常診療では経験することが少ない血栓止血領域の勉強ができるので、血液専門医試験対策にお勧めです。

記事のまとめ

今回は3冊の医学書を紹介しました

  1. しみじみわかる血栓止血 Vol.1 DIC・血液凝固検査編・・・通読できる、凝固の本①
  2. しみじみわかる血栓止血 Vol.2 血栓症・抗血栓療法編・・・通読できる、凝固の本②
  3. 臨床に直結する血栓止血学・・・血栓止血の勉強全般に辞書的な位置づけ
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この記事を書いた人

初期研修医や内科診療に携わる若手医師、医療従事者への日々の診療・生活の手助けになるような発信をします。
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